BDF製造のアルカリ
新燃料研究所
バイオディーゼル燃料を作るのは誰にでもできて、作り方は簡単だから、と誤解が多い。
劣化して、酸価の高い油でもアルカリ増量で対応できると誤解する人が多い。
酸-塩基反応で中和塩ができて、中和水が生成することを知らない人が多い。
触媒が遊離脂肪酸で失われることだけを主張してしまい、
生成水で触媒が失活するという基礎を知らない人が多い。
BDFの生産に使用するアルカリとして、NaもKも特に品質差は発生しません。
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アルカリ触媒 Na K
http://green.ap.teacup.com/biofuel/3742.html
アルカリ残留の比重差 使い分け
グリセリン含有層 UDP : アンダーピッチ層 下部液層 のアルカリ残留
上部液層 のアルカリ残留
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アルカリの融点 使い分け
グリセリン含有層 UDP : アンダーピッチ層 下部液層 の 液温と流動性
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2009/11/1 DPF と アルカリ
http://green.ap.teacup.com/biofuel/2588.html
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角ばった薄い板状からなるフレーク状アルカリ製品は、
破砕による粉末が出やすく、接触面積が大きく、
吸湿した場合には固結しやすいなどの欠点があります。
粒状アルカリ製品は、接触面積が小さいため吸湿しにくく、流動性に優れ、
見掛け比重が大きく、かさ張らないなどの特徴を有し、
フレーク製品に比べ格段に取扱いやすいメリットがあります。
http://www.kanto.co.jp/siyaku/arukari.html
2015年2月15日 新リンク
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2015年2月15日 新リンク
http://www.kanto.co.jp/siyaku/arukari.html
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品質差がでるのは使用アルカリ剤の選択によってではありません。
+++++++
追記 イオン化エネルギーの比較 +++++++
Na ナトリウム 496 kJ
K
カリウム 419 kJ
カリウムの方がイオン化エネルギーが小さいので、電子を放出しやすい。
2015年2月15日 追記
純度が、水酸化カリウムの場合に低い min 85% のは反応しやすくて不純物が多くなるようです。
水酸化ナトリウムの純度は、min 95% と上記の表です。
BDF 新触媒 固体触媒
http://green.ap.teacup.com/biofuel/3546.html
バイオディーゼル燃料の製造に使用するアルカリに関しての解説です。
この問題には困惑しました。もっと早く、実際に水酸化カリウムを購入してみればラベル標示の純度から気づいたかも知れません。
高校時代の参考書や専門書を読みあさっても気づきませんでした。復習するほどに混乱しました。
有名なBDF関連のHPにNaOHとKOHの比較において、KOHが弱いと記述されていたのでアルカリの理解ができていないと思い
調査を続けていました。おかげで多くの化学知識が得られました。
今から思えば、『弱い』と説明するのも表現のしかたのひとつかと思います。『Kが弱いはずがない!』と高校時代の記憶が困惑
を招いたようです。モルに関する知識の喪失と薬品純度への思慮不足、古い過去の記憶が困惑の原因でした。
使用する薬品には純度があります。鮮度もあるかと思います。変質によって純度表示と異なる場合もあるかと思います。
私は水酸化ナトリウム NaOH 水酸化カリウム KOH どちらも使用しています。
それぞれに特長があります。
適正アルカリ量判定のパソコンプログラムを作りました。
詳しい説明は上のアイコンをクリックしてください。
化学の専門家でないので薬品や反応に関する解説は基本的にしないつもりでした。
未熟な説明が混乱を助長するかと畏れました。不充分な内容かもしれません。御指摘下されば幸です。
やはり、私のように混乱する人が多いだろうと推測して削除した本項目を復活させます。 2004-9-2
K と Na 訂正と追加 2004-7-14 2009-1-12 |
2004-6-22 滋賀県立大学 教授 山根 浩二氏によると、 Kの方が安全であり、NaでBDFを製造している規模の大きいプラントは無い。との事です。 Naとアルコールによる爆発、水素発生の注意を受けました。 |
2004-7-14 水酸化ナトリウム NaOH と水酸化カリウム KOHの1モルの質量は39.8 と 56 である。 KOHの場合には1mol になるのに56gも必要である。これはNaOHの1.4倍である。(NaOHが強いとする錯覚がでます) 試薬純度において、NaOHは99% KOHは85% とするとKOHは1.2倍の濃度が必要となる。(NaOHが強いとする錯覚がでます) 1.4×1.2=1.68 KOHを使用する場合にはNaOHの1.7倍必要です。 同じ 1モル の場合にはKOHの方が激しい作用をするようです。決してKOHが弱いのではありません。 結論: 1モルで評価すればKOHが激しい特性を持つ。 KOHを使用すると計量や容器付着に関して、体積が多いから正確な投入が期待できる。(アバウトでもよくなる?) NaOHは少ない質量で1モルになってしまう上に試薬純度が高いので危険である。(水分蒸発の濃縮の場合も危険性大) KOHの500gの価格は\1270- で、NaOH 500g \441- の約3倍しました。(1.7倍しないといけないから5倍以上になる?) 以下を参考にさせていただきました。 ・環境goo のkenchin様のアドバイス。ありがとうございました。 ・マンガ 化学式に強くなる さよなら 『モル』 アレルギー 講談社 2003-6 ISBN4-06-257334-2 \940- |
2009-1-12 KOH NaOH どちらでも使用されているようです。 私が見学して確認した量産事例があります。 京都市の場合 KOH 富山BDFの場合 NaOH アンダーピッチの取り扱いにおいて、 KOHは液状なので都合が良いとする生産所があり、 NaOHは飛散しにくいので取り扱いしやすいと表明される事例があります。 |
上記内容を引用する場合、新燃料研究所 朴 昶 壽 (パク チャンス)と明記し、URLも明記すれば通知なく引用・利用を認めます。 内容の訂正をする場合があります。 引用した文書・文献を郵送していただければ幸いです。 |
公開研究日誌
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