自作バイオディーゼル燃料効果報告のページ 

静音化


潤滑性向上
燃費向上
加速アップ


新燃料研究所

FAME BDF Bio Diesel Fuel 自作バイオディーゼル燃料の静音効果について公開報告します。

実証日時 2004年6月11日 項目 : BDF給油による静音化の測定数値の公開
実験目的 : BDF燃料の注入前後における車内音圧の変化を観察して有意性を判断する。
結論 : 自作燃料の静音効果を客観的に評価でき、効果が高いのを証明できたと考える。
今後の研究方向 : 混合率との連関において、有意性の発現する混合比率の把握。
測定機器 : YOKOGAWA 3605 普通騒音計
BDF注入前と後を、注前 注後 と表現する。
本HP数値を引用する場合、新燃料研究所 朴 昶 壽 (パク チャンス)と明記すれば通知なく引用・利用を認める。
引用した文書・文献を郵送していただければ幸いです。さらなる実験数値を公開します。

MAXHOLD 10ms 運転席 助手席 中間右 2004-6-11 BD20 給油時   25%残存 YOKOGAWA 3605 普通騒音計
単位 dB 注前 注後 注前 注後 注前 注後 新燃料研究所 朴昶壽  (パク チャンス)
動特性
FAST
周波数特性 A 56.3 53.8 57.6 55.1 58.5 58.9 人間の聞こえ方
周波数特性 C 91.4 78.2 90.3 79.3 92.2 87.8  測定装置の取り扱い説明書を充分に読んで下さい。
周波数特性 FLAT 95 81.8 93.3 83.0 95.3 90.8
動特性
LOW
周波数特性 A 58.1 52.7 57.4 54.0 57.9 59.0
周波数特性 C 91.5 79 90.5 78.0 91.9 87.9
周波数特性 FLAT 94.8 82.5 93.5 81.4 95.2 90.4 BDFの物理的効果

測定に使用した騒音計

測定値の評価のしかた
解説 : 
騒音レベルという用語は日本独特の言い方で、A特性周波数重み付け音圧レベル
( A weighted sound pressure level )と言われる。
人間の耳の感度は周波数によって異なる。
同じ音圧の場合に周波数が異なると物理量は同じなのに音の大きさが違って聞こえる。
人の耳での聞こえ方を示すのが周波数補正特性 Aであり、騒音レベルと呼ぶ。
BDFの効果を人間がどう評価するのかを問題にする場合は周波数特性 A の値が有意である。
FLAT特性は人間の耳での聞こえ方を補正しないので、BDF混合率によるエンジン音変化を知る指標とできる。

FAST特性は人間の耳の時間応答に近似されたもので、SLOW特性は変動する騒音の平均レベルを指示させる。
通常、騒音の測定にはFAST測定が使用されます。BDF混合率の評価はLOW特性が適切である。

人間の感じ方・聞こえ方を問題にする場合 : FAST A     特性
BDF の物理的効果に着目する場合     : LOW FLAT 特性

以上は小野測器・リオン・オリックスレンタル その他のHPを参考にしました。
検索キーワードは、 騒音計 周波数特性 の複合キーワードをおすすめします。
騒音計は各地の工業技術センターなどで安く借りられるかと思います。必ず内部校正してから測定して下さい。

2004-6-14  新燃料研究所 朴 昶 壽 (パク チャンス)



 

注前 外気温 24摂氏   天候 雨  日時 2004-6-11 9:30〜10:00
注後 外気温 あたたかい 天候 曇り 日時 2004-6-11 15:15
測定位置 座席に着座、前方に向き 鼻の高さで呼吸止める。心臓は動いている。
アイドリング 9×100 r/min  にて測定


バイオディーゼル燃料を給油して、運転した感想
2004-6-11 13:56  油藤商事様にて、B20を44.5L 給油。このとき タンクには約25%の一般軽油が残存。

走行官能評価 : 給油後
3km 少し変化を感じる
4km アクセルの感触が 抜けるような感覚がでる
5km 効き出したと感じる
8km 効いている
15km なんか妙な感覚が始まる
20km 別の車に乗っているようだ
25km どこまで静かになっていくんだろう? このまま・・・
30km にゅるにゅると水面を油となって走っているようだ
37.9km 注入後 音圧測定する。上記表参照。

前回のB20給油時は助手席に乗っていたので運転する妻の騒いでいる理由が今ひとつ理解しがたかった。
前回は30km程度で助手席の私が変化を確信しました。


どうして BDF を給油すると エンジン音が静かになるのか?
現在の到達地点 : FM Friction Modifier
1920年頃 オレイン酸の添加研究で特許取得した人がいるらしい。
あるBDFの主要構成脂肪酸組成において、オレイン酸が 37% あります。

追加
BDF給油の静音化の正体は、ほぼ オレイン酸 だと思います。
BDFの酸素含有率も関与しているかもしれませんが、実際の音の変化や、
旋盤加工・ドリル加工・タッピング加工の感触からしてオレイン酸の金属
部分での化学吸着と判断して良いようです。


したがって、原料植物油の含有オレイン酸によってBDFの静音化の効果は
異なると予想されます。

2004-6-15  新燃料研究所 朴 昶 壽 (パク チャンス)

++++++++++++++++++++++ 追加 +++++++++++++++++++++++++++++++

本件に関しては、2010年以前の早い段階で、

残留イオンも深く関与しているのが判明しています。
MOPAC 分子軌道論に関する研究において、

特定脂肪酸の種類よりも、化学構造が根源であるとの解明ができました。

http://green.ap.teacup.com/biofuel/345.html



補足 2006−5

原料における脂肪酸組成から大きく影響を受けるだけでなく、
生産技法や品質にも影響を受けるようです。

傾向としては変換率の高い場合や洗浄精製度の高いFAME BDF燃料ほど
エンジン音の低下や吹け上がり感の向上が得られます。

使用するBDF燃料の生産施設を変更する試行をお奨めします。

 

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最終更新日
2022
2004-6-15
2006-5