自作バイオディーゼル燃料 考察のページ
地域の特性とバイオマスエネルギー
新燃料研究所
FAME BDF Bio Diesel Fuel バイオディーゼル燃料について思索した事柄の評価を御願いします。
私は、BDF製造の技法には地域にふさわしい選択があるのではないかと思います。
熱源になる蒸気、湯が豊富にある。あるいはない。
動力源になる風車・水車・電気が豊富にある。あるいはない。
洗浄に使用する涌水・流水・雨水が豊富にある。あるいはない。
大豆が原料、ナタネが原料、ヒワワリが原料、オリーブが原料、動物性油脂が原料、廃食油が原料など地域特性がある。
地域の風土・環境・条件・制限に適合したBDFの作り方・使い方があるはずです。
世界中が、日本のどこでも同じ製法・技法であるのは不自然です。大自然の摂理に逆らう愚かなBDF製造方法であってはならない。
そう思いはじめました。
地域特性に沿うバイオディーゼル製法を見出すのは地元でしかないと思いはじめました。
私が仕様を決定するのでなく、地域特性が仕様を規定するのだと気づきました。
大自然に対する謙虚さが無かった私であったようです。
蒸気があれば利用できます。
バイオマスエネルギーの特性に関する考察 ( 批判ではありません。無知な故の誤解を含む場合もあるかと思います。)
バイオマスエネルギー 機械変換系 : 水力発電や水車小屋 初期投資は高価だけれど安定している。保守点検も容易。
バイオマスエネルギー 太陽エネルギー系 : 太陽熱給湯器やソーラーパネル 初期投資は高価で経済性は低い。設備購入が主である。
バイオマスエネルギー 木質系 : 個人的な試行の範囲を超える。山林所有者や特定事業者や、地域産業の観点が主たる範囲。
バイオマスエネルギー アルコール系 : 個人的な試行の範囲を超える。特定事業者や、地域産業の観点が主たる範囲。
バイオマスエネルギー メタン系 : 個人的な試行は古くから行われている。発酵タンクの埋設など限られた人が利用。
バイオマスエネルギー 脂肪酸メチルエステル : 不具合点も多いが最も簡便・安価・迅速に個人が実行できるバイオマス技術。
バイオディーゼル燃料の用語の混同 : 製造方法
バイオディーゼル燃料は本来エステル変換された脂肪酸メチルエステルを指す FAME と呼ばれます。
バイオ燃料を調査研究する入門者が困惑する理由として、製法に関する研究段階の方法や誇大な表現や過大な期待がある。
学問的立場を踏み出した自画自賛レポートが目につく。予算獲得や別の意図を感じるレポートが多い。
1:酵素法 試験管レベルでの成功で、酵素の高価さや反応時間に実用性は極めて低い。
2:臨界法 ビーカーレベルでの成功で、設備の高価さや稼動時の安全運転維持など多いに疑問がある。産官学の結託??
3:アルカリ触媒法
世界で最も広範囲に行われている製造方法で生産規模に応じた製造方法が選択でき、個人で可能。
バイオディーゼルの用語の混同 : バイオディーゼル燃料
バイオディーゼル燃料は本来エステル変換された脂肪酸メチルエステルを指す。(化学的処理)
バイオ燃料を調査研究する入門者が困惑する理由として、誇大な表現や過大な表現や意図的な虚偽がある。
1:植物油を軽油と混合してイギリスではバイオディーゼル燃料とする量販店があるらしい。植物油のままの場合もある。USA 日本
2:廃食油を濾過したり、不純物を除去(物理操作)した場合もバイオディーゼルと呼称している場合がある。USA 日本
3:脂肪酸メチルエステルではあっても、粗製BDFの段階でボイラー等に使用する場合に灯油や重油と混合させる場合。
4:魚油や動物性油をそのまま、あるいは軽油などと混合したりする場合でも問題の少なかったらしい焼玉エンジン(現在なし)に利用。
バイオディーゼ関連の推薦する参考文献(順不同)
バイオディーゼル燃料に関する基礎資料の紹介です。
BDF情報データーベースとして 正確さ わかりやすさ 調べやすさ を大切にしています。
http://green.ap.teacup.com/applet/biofuel/msgcate29/archive
新燃料研究所の公開研究日誌 左下より キーワード検索できます。
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1:バイオディーゼル燃料(BDF)を使用したトラックの走行実験による走行性能及び排ガス性能等の調査研究 2003-3-31
社団法人 静岡県トラック協会 滋賀県立大学工学部 機械システム工学科 教授 山根 浩二 氏
個人的補足 : バイオディーゼル燃料のハンドリングと使用のガイドライン(USA DOE) の日本語訳が掲載されています。
2:バイオディーゼル燃料エンジンシステムの有用性に関する研究(滋賀県湖国菜の花エコプロジェクト) 平15−4−30
滋賀県立大学工学部 機械システム工学科 教授 山根 浩二 氏
個人的補足 : バイオディーゼル燃料の多くの研究者の論文に引用されています。
3:バイオマスは自然エネルギー 廃油や牛丼油脂で自動車が動く 第33回セミナーテキスト 2003-7-16
京都大学大学院エネルギー科学研究科 エネルギー社会・環境科学専攻 エネルギーエコシステム学分野 教授 坂 志朗 氏
個人的補足 : バイオディーゼル研究入門において参考にさせていただきました。コンパクトで簡潔 全12ページ
4:パーム油による液体燃料実用化調査 1991-3 三井物産株式会社
個人的補足 : バイオディーゼル燃料の実用か研究において、私が知る範囲でもっとも詳細で古い公開報告書 全60頁
バイオディーゼル研究の目的によりますけれど、上記4文献が基本だと思います。
自作するだけの目的なら上記文献研究は必ずしも必須ではないかと思います。
バイオディーゼル燃料の自作や、リサイクル目的の廃食油を利用したBDF製造技術の獲得、
休耕田を利用したナタネの栽培等によるBDF製造技術の習得なら文献研究よりも優先すべきなのは3リットル程度の反復実験が必須かと思います。
何故なら、BDF製造の反応装置構成や釜によって条件は変化するからです。
尚、上記文献の入手には著作権法違反となりますので私からの提供はできません。
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